シビルウォーと呼ばれるビッグマフ!ロシア時代の始まりのビッグマフとは。

様々な歴史を持つビッグマフには、ロシアで制作されていた時代があります。

ビッグマフを発売したエレクトロ・ハーモニクス社は、1980年代に一度倒産しています。主な理由として、創業者のマイク・マシューズ氏は日本からのパーツ供給が途絶えてしまったことを挙げています。

1989年、マイク・マシューズ氏はロシア……当時のソビエト連邦に渡ります。そこで、自身の名を冠したブランドを立ち上げ、いくつかのエフェクトを発売します。その中にはビッグマフの回路を使用した“RED ARMY OVERDRIVE”というペダルもあります。あまりにも数が少ないためほとんど出回ることはありません。

その後、Sovtekを設立し、ビッグマフの名前が復活したのが1990年。その時に発売されたデザインのモデルが、シビルウォーと呼ばれるビッグマフです。

シビルウォー(Civil War)は直訳すれば内戦となりますが、この場合は南北戦争の意味です。アメリカでCivil Warといえば南北戦争のことだからですね。

ソビエトで作られたビッグマフがアメリカ南北戦争の名前で呼ばれるのは不思議に思うかもしれませんが、それにはわけがあります。

最初期のシビルウォーモデルは緑とグレーのカラーでしたが、その後紺色とグレーのデザインに変わります。この紺とグレーの組み合わせが、紺(北軍)とグレー(南軍)のイメージカラーと重なり、いつしかシビルウォーと呼ばれるようになったのです。

そのシビルウォービッグマフ。大物ギタリストの使用でも有名です。

1人はあのデビッド・ギルモア、そしてもう1人はソニックユースのサーストン・ムーアです。そのため、多くのプレイヤーから求められる人気モデルの1つとなっています。


Wren and Cuff Creations Box of Warもそんなシビルウォー期のモデルを再現したペダルです。レナンドカフが初めて独自筐体を使用した、意欲的なペダルです。オリジナルを再現するノブ構成。初期のビッグマフはSustain表記ですが、この時代からDistortion表記となります。

回路も丁寧に再現されています。

ファズ色の強い初期アメリカンモデル、トライアングルやラムズヘッドと比べると、ディストーションに近くローがしっかりと出るサウンドが特徴。ヘヴィでディストーションよりのファズサウンドは、和音ではグランジ色の強い音に、リードは甘く重たい音になります。